【完】もう一度、キミのとなりで。

ふと隣を見たら、加奈子ちゃんはいつのまにか姿を消している。


私は慌てて彼女を追うように走り出した。


やばい、試合始まっちゃうかな?


するとその時、どこからかバスケットボールが一個転がってきたことに気が付いて。


とっさによけようとした私は、なぜかバランスを崩し、足をツルッと滑らせてしまった。


「ひゃっ!」


そのままドシンと床に尻餅をつく。


ウソッ。やだ私、何やってるの……。


そしたらたまたまそこに碧空くんが友達と一緒に通りかかって、一瞬バチッと目が合った。


わぁ、どうしよう!恥ずかしい。見られちゃった。


だけど次の瞬間、彼の視線はプイッと違う方向へと向けられて。


……えっ。


なぜかあからさまに目を逸らされてしまった。まるで、知らんぷりでもするような感じで。


心臓がドクンと大きく飛び跳ねて、体が凍りつく。


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