円舞曲はあなたの腕の中で~お嬢様、メイドになって舞踏会に潜入する~
エリノアは、自分にとって大事な娘。
そう、目の中に入れても痛くない。
自分の命より大切な娘。
あまりにも愛おしすぎて、触れることが
出来なかった。
可愛くて、いつもそばに置きたくて。
誰のもとにもやりたくなくて。
小さい頃から、ウィルお兄様と言って
後をついてきた娘。
何てことだ。
これが愛してるってことじゃないのか……
エリノア
他の男のもとにやったら、
絶対に後悔する。
エリノアは妹なんかじゃない。
あの肌に、別の男の指が触れるだなんて、考えただけでもおぞましい。