覚醒者3号-第二次調査報告-
とにかく走って距離を置く。

彼を撒く必要がある。

そう思ってひたすら走る私の前に。

「!!」

数人の人影が現れた。

三十代くらいの女性。

四十代くらいの中年女性。

二十歳そこそこの青年。

それぞれ、包丁、鎌、千枚通しを握っている。

まさか…。

考える暇もなく、三人はそれぞれの凶器を振り上げる!

「いやぁああぁっ!」

堪えきれず声を上げ、私は彼らの傍らを全速力で駆け抜けた。

どうなってるのここは!?

もしかして、私はこの村落の全ての人に命を狙われているの!?

振り向くと、あの三人も男性同様の無表情だった。

まるで何かとり憑かれたかのように、ゆっくりと私を追って来る。

どうして…どうして…!?

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