覚醒者3号-第二次調査報告-
私は少女の背中を軽く押しながら歩き出す。

単独行動ならば村の調査を続けてもよかったけど、彼女を連れているのなら無茶な行動は慎みたい所だ。

ここは一旦村から脱出するのが得策かもしれない。

私に何かあれば、この少女までも巻き添えを食わせてしまう事になるからだ。

「全く…一体どうなっているのかしら、この村…」

私は独り言のようにぼやく。

と。

「…廃棄場…」

突然。

か細い声で少女が呟いた。

「え?」

私は少女の方を振り向く。

「今…なんて…?」

「……」

少女は相変わらず無表情のまま、俯き加減に言葉を紡いだ。






「この村は…機関の廃棄場なの…」

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