BAD & BAD【Ⅱ】





賑やかに盛り上がった、アスレチックコースでのレースの、優勝賞品で催されたゲーム大会。


次々と睡魔に負けて脱落していく中、私と師匠だけはずっと一緒にゲームをして遊んでいた。



せっかく敷いた布団なんか気にせず、皆はぐちゃぐちゃになって眠っている。


ところどころから寝言や歯ぎしりが聞こえて、思わず失笑してしまった。






窓から差し込む朝日で、夜が明けたことを知った。



あぁ、もう朝か……。

そう思った途端、睡魔が押し寄せてきた。



横目に師匠を見ると、師匠も眠たそうに大きなあくびを漏らしていた。



うわ、師匠の目の下、くまができてる。


多分、私にもできてるんだろうな。



あはは。なんかもう、笑うしかない。




とろん、と下がってきた瞼が、視界を遮断していく。



徹夜でゲームは、やっぱり疲れる。

楽しい時間は、あっという間だなぁ。



ゲーム大会の最後は、私と師匠の対戦ゲームだった。勝敗は、僅差で師匠の勝ち。


その画面を見てから、私と師匠は同時に床に倒れて、深い眠りに陥った。



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