Catch me
 


…しかし、世の中の秘書ってのは
一般的にこんなに毒舌なのか?

俺たちは学生時代からの
知人とはいえ、こんなに
遠慮なくガツガツ
ピュアな部分をこきおろされる
モノなのか!?


「貴方が、誰かを追いかけるなんて
初めてなのは理解していますよ。
外見と育ちだけは、サラブレッドな
お方ですから。貴方は。」

…何か、腹立つ!!
外見と育ちだけって何だ!?

確かに…お蔭様で、いつも
オンナが勝手に寄ってきてたから
どうしていいか考えあぐねる。


「しかしながら、こんな
生産性のあがらない方法
いつまで取るつもりですか。

貴方には、他に優先すべき
仕事があるのですよ。

思春期のガキじゃないんですから
持てるもの全てを駆使して
彼女の身元を割り出せば
いいじゃないですか。」

こいつの言ってることは
解らなくはないが…

「それ、やりかた間違えたら
ほぼ犯罪だから!!」


まぁ…確かに
オンナ探しに現を抜かして
いられるほど、暇なポジションでも
軽い地位でもない。

会社を背負うべき立場であると
理解はしている。


でも、カノジョの事は
手に入れたい…


これは、イタシカタあるまい。




  

 


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