彼女の真実

2xxx年計画

俺はその日5時ぐらいまで報告書を作ったり、荷物を運んだりで忙しかった。

家に帰りながら考えるのはやっぱりあの二つのことだった。

まず、2xxx計画をよく知らないんだよな。

「あっ、そういえば武からこの話を聞いたんだよな?」

武こと山本武こいつも警察関係者。
こいつから計画について、少し聞いたのを思い出した。その時は噂だけどなんて話しながら終わったんだった。


こいつに聞いてみるのがいいかもしれない。

そう思い、コンビニで弁当を買い急いで家まで帰った。

「えーっと武、武っと。」

プルルル、プルルル、プル...ガチャ

「はーい、悠人どうした?」

すぐに出てくれて助かった

「おー、久しぶり。お前に聞きたいことがあって電話したんだ。この間話してた2xxx年計画について。」

そう言うと電話の向こうで「あー、そんな話したな。」と聞こえてきた。

「俺もあれからちょっと調べたんだよ。最初は噂程度だったんだけどちょっとこっちの部所で話題になって。」

話題に?ということはやっぱり本当なのか?

「実は俺、今日配属になったところで2xxx年計画に関わってる女の子と組むことになったんだけど...。どうも引っかかって。」

本当にいろいろ気になる。川本の能力、そして課長のあの言葉。

「あー、川本優花だっけ?あの子すごい有名だよな。いろんな意味で。」

武も知ってるのか?

「そんなに有名なのか?俺は全然知らなかったけど。」

「お前噂とかに疎いもんな。有名だよ、なんせあの年で捜査一課にいてその中でも郡を抜くほど仕事ができるからな。それに、もう一つあの子の情報はどこにもないんだ。不思議だろ?」

警察庁のデータベースにない?そんなことありえるのか?

「そんなことありえるのか?」

「まぁ、実際にありえちゃってるんだよね。っで、2xxx年計画のことが聞きたいんだよな?」

そうだ、すごく気になるが取り敢えず計画のことを知りたい。

「ああ。そうなんだ。」

それは衝撃的なものだった。
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