あの夏をもう1度
「や、でも!」



駿太があいちゃんの顔を見る。



「パパの代わりありがとね」



香澄さんが微笑む。



「…香澄」


「1年間のレンタルありがとう。沙耶ちゃん」



香澄さんがあたしを見る。



「…どういうこと…?」



あいちゃんは、駿太の子供じゃないの?



あたしは香澄さんと駿太を交互に見る。



「俺の子供ではないよ」



駿太はあたしを見つめる。



「なーんだ違うんだ」



答えたのは圭太。



「…圭太」


「こいつがこんな裏切り方したなら
もう嫌いになってくれると思ったのになー」



〝ちえっ〟とか言って歩き出す。



「圭太!?」



あたしは圭太を追いかける。


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