零度の華 Ⅰ
あたしも時間を確認し、秒針が11を指すと声を出さずカウントダウンを始めた
5...4...3...2...1...
正午になると、今までやっていた番組が途中なのに消えてしまった
ここにいる者が壊れたと騒めく中、テレビの画面に映ったのは1人のアナウンサー
あたしはチラリと鷹見を表情(かお)を見ると、テレビの画面に映っている菖蒲(アイリス)に目を移した
<番組の途中ですが、たった今から私達テレビ局に送られてきたDVDをお見せします。これは殺し屋である零(ゼロ)から送られてきたものです>
動揺を隠しきれず、ここにいる奴は騒めきだした
たった1人を除いては...........
<これは全国、どのチャンネルも同じように放送されています。目を逸らさず、最後まで御覧ください>
画面は菖蒲(アイリス)からあたしへと変わる
テレビに映るあたしはフードを被り、全身を黒で染めた姿
もちろん、顔は見せていない