俺を好きになってよ。

よっしーの時みたいに気まずかったけど、ゆうちゃんは気にしないでって言ってくれたし、頑張っていつものように接している。


少しづつ季節とともに変わっていく。


「私もいつか幸せになれるかな…」

合コンでも開こっかな？

「ああ…でも好きになった人じゃないと付き合えないしな…ってこんな事言ってると大人になっても恋人出来なさそう…！」

このまま孤独死しちゃうの！？
いやだぁぁぁぁぁあっっっ
！



コホン…小さく咳払いが上から聞こえた。
見上げたらよっしーが立っていた。口元緩んでるけど、どうしたんだろ？


「…独り言大きすぎ、多すぎ」

「あはは…ごめんっ」

聞かれてたの！？恥ずかしい！！
だからよっしー笑ってたの！？

「凛月はそのままでいいよ」

「え？」

「変わらなくても、そのままの凛月を好きになってくれる人がいるから」

「よっしー…っ！アンタいい事言うのね！！ジュース奢ってあげるよっっ！！」

「え、やった…」

よっしー本当いい友達！！！

「そう言えば、南に告白したんだって？」

「む…お主何故それを…！！」

麻衣子以外に話してないのに！

「南から聞いたよ」

「ああ…なるほど！」

「返事…聞かなくてよかったのか？」



返事。
聞こうと思えば聞けた。
でも、そんなの頭に入ってなかった。







「だって、告白の事で頭いっぱいで返事の事なんて考えてなかったんだもん…！！」

「まじか」

「うん、まじ」

「…聞けばいいのに」

そう言うの分かってたよ。
でも聞かなくていいの。


「聞いても答えは私が思ってるのと一緒。…それに、これで良かったのかも」

「…どういうこと？」

「南と先輩が上手く行けばそれでいいから」

御守先輩が私にしたことは許せないこと。だけど、私に嫌がらせをするほど南を好きなら私は邪魔。

だから、これでいい。



「凛月はもっと我儘した方がいいのに…」

「そんなこと言ってられないから！ほら、よっしーこの板に色塗るの手伝って！」

「はいはい…」