俺を好きになってよ。
これからも

あの件から1日が過ぎ、文化祭の2日目。
相変わらずうちのクラスの人気度は高くて大反響。

「凛月ちゃーん、回ってきていいよー!」

「はーい!」

今日は南と出し物を回る約束をしている。

2人で回るのって緊張するな…。

付き合う前に一緒にいた時は沢山あった。
でも、付き合うとドキドキで顔が見れない…!

「りっちゃん!行こっか!」

「う、うん!あ、その前に着替え…」

「だーめっ!そのままで行こっ」

「ええっ!って、わっ!」

「?どした?」

「て、ててててっ、手っ!!」


ふいに手を繋いできたから心臓が破裂しそうだった。

「手がどーしたの?」

「離して…っ、は、恥ずかしいっ」

「〜〜っもー可愛いっ!!」

「ひぁっ!抱きつくな〜!!」

「おーい、そこのバカップル。早く行け」


この光景を見ていたよっしーが呆れ顔で言った。

見られてたの!?恥ずかしいっ!!

ていうか、バカップルって!!!


「みっ、南、早く行こ?」

「…じゃあ、手繋いでいい?」

「お断りします」

「…じゃあ、このまま抱きついてていい?」

「…手、繋いだ方がまし…」

「本当りっちゃんって素直じゃないんだからー!」

「……うっさい」




あぁ、心臓の音鳴り止まない…。


< 267 / 274 >

この作品をシェア

pagetop