俺を好きになってよ。


「だって、私女子っぽくないでしょ?すぐに手が出ちゃうし、それに他の子達よりも可愛くなくて…」

自分で言って悲しくなってくるよ…本当…。
私がもう少し女の子っぽかったら運命は変わっていたのかな…。

ふっ…と肩を震わせながら笑いを堪えているのがわかった。
また…コイツは。

「りっちゃんさー、もう少し自信持ちなよー」

「え?」

何に自信を持てと…?
南は私のほっぺを両手で包むと顔を南の方に向けられた。

っ、ちか…!

「はい、逸らさなーい」

「…っ」

真剣な目で見られるの何か調子狂うな…。

「りっちゃんは、充分可愛いよ?俺は、そう思うし、麻衣子ちゃんも、由貴も。下手したら皆もだよ?」

「な、何言って…!」

そんな事一度も言われたことないんですけど!?
麻衣子には、言われるけどさ…。

だって、南が付き合ってるって言った時のみんなの反応!!
思い出すだけで鳥肌が!!



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