俺を好きになってよ。
息切れしてるし、汗もかいてる。
…そんなに走ったの?
「はぁ…りっちゃんいなかったから心配したっつーの!!」
"いつどこにいようと駆けつける"
その言葉を思い出す。
本当にコイツは…
「馬鹿じゃないの…」
「わ、笑うな!」
南といると楽しい。
改めてわかったかも。
そして、この感情は___
「…りっちゃん、大丈夫!?顔赤いよ?」
「へっ…?っ、冷た、」
南がほっぺを触る。
南ってこんなに手冷たいんだ…。
そういえば、朝からちょっとだるかったような…。
「だ、大丈夫だよー…。授業いこ…っ、」
やば…目眩が…。
倒れそう!
そう思ったけど、南が支えてくれた。
「っぶな…。りっちゃん、早退しよ」