秘密の陰陽師 【弐】


…て…ん?



周りからすごーく視線を感じる



「え?一ノ瀬さんの知り合い?」




「見守りなんとかって言ってたけど
あれなに?」



「どう言うこと?」




あちらこちらでそんな声が聞こえる





やっば…どうしよう




すると先生が



「お?お前ら知り合いか?
なら話は早いな!
一ノ瀬の隣の奴から1つ後ろにずれろ〜
そして瀬戸は一ノ瀬の隣に座れ」



え…っ




この人が私の隣…?




「はーい。
ところでお姉さん名前なんて言うん?」




「えっ私…?」





「うんうんそうや。
見守り隊のお姉さんや」



て言うか見守り隊ってやめてよ…





「私は一ノ瀬葵です」





「ほーほー葵ちゃんか。
えらい可愛い名前やなぁ」




そう言って彼はうんうんと1人で頷く




そして





「よろしゅう頼むわ葵ちゃん」






そう言って彼は…
私にハグをした






「「「「「キャーッ」」」」」





クラスから悲鳴が上がったのは
言うまでもない




本当に私はついてない…




こんな人が私の隣の席…?




なんだかぞっと疲れる予感がした
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