リミット・デイズ


「俺、彼女とか作る気なか……」



りっちゃんはそれだけ言いよると、あからさまに機嫌悪そうな顔して、教室を出て行った。




「あ、りっちゃん!」




ざわつく教室を後にしてりっちゃんを追うと、りっちゃんは黙ってすずの手を引き、振り返った。





「すず、俺 一時限目ふけるわ」




「え、ええの?受験生やろ??」




「一時限目 古典やろ。絶対向こうで使わへんし、ええ」




向こう、とはアメリカのことやと思う。


確かに必要ない。

多分こっちの学校での内申点とかもアメリカの学校への編入には関係ない。

りっちゃん英語は話せるし。




「分かった。先生には保健室行ったって言っとくけんね」



「おおきに」




掴んだ手を離すと、りっちゃんはどこかへ行ってしもうた。



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