君が信じてくれたから
幹部室を出ると下っ端の悠(はるか)と理希人(りきと)が来た。

悠「綺羅、なんかあったのか?……って、頬が腫れてるぞ!おい、救急箱!」

理「分かった!………持ってきた!」

はやっ!

悠「口の端も少し切れてるから染みるかもしんねぇけど……我慢しろよ。」

そう言って、悠は消毒をした。

綺「……っ!」

マジ痛い。

思わず顔を顰める。

悠「悪ぃな。………よし、出来た。」

絆創膏も貼ってくれたんだ。

理「……んで?何があったんだ?多分、姫絡みだろ?」

……理希人って、鋭いよね。

綺「……ん。まあね。何で分かったの?」

理「だって、あの菜子って奴が来てから綺羅、あんま倉庫来ないから。」

まー、そうだね。

綺「脅されてたし仕方ないよ。」
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