《完結》アーサ王子の君影草 中巻 ~幻夢の中に消えた白き花~
「この間も言っただろ? 俺はお前を守りたい。それだけで…って、何言ってんだ。俺こそごめん」
守りたい……。
先日酒場へ来た時も、そう言ってくれた。それがどう言った意味を持つのか分からないが、好いている異性からそんな事を言われれば純粋に嬉しい。火照りの治まらない頬がより熱を持つ。赤い頬を隠す様に両手で覆いながら礼を述べた。
「ありがとう…。ライア」
「大した事ない。他に頭痛とかはないか? 何処か痛かったら治してやるから遠慮なく言えよ?」
そんな風に優しくされると困る。これでは本当に勘違いをしてしまう。
「……も、だいじょうぶ…っ」
「そうか。でもその様子だと今日は泊まって行った方が良さそうだな」
「と、泊まるの?」
この部屋にライアと二人きりで…?
今まで全くと言って良い程酒場の敷地から出た事もないスズラン。急に知らない土地の、しかも一生宿泊する事など無いであろう格式ある国営の宿に……。不安な気持ちが更に増進する。
そんなスズランの気持ちを見透かしたのか、ライアはまた冗談っぽく肩を竦めて仄めかす。
「お前に無理させたら俺がマスターに怒られる」
「っでも!」
守りたい……。
先日酒場へ来た時も、そう言ってくれた。それがどう言った意味を持つのか分からないが、好いている異性からそんな事を言われれば純粋に嬉しい。火照りの治まらない頬がより熱を持つ。赤い頬を隠す様に両手で覆いながら礼を述べた。
「ありがとう…。ライア」
「大した事ない。他に頭痛とかはないか? 何処か痛かったら治してやるから遠慮なく言えよ?」
そんな風に優しくされると困る。これでは本当に勘違いをしてしまう。
「……も、だいじょうぶ…っ」
「そうか。でもその様子だと今日は泊まって行った方が良さそうだな」
「と、泊まるの?」
この部屋にライアと二人きりで…?
今まで全くと言って良い程酒場の敷地から出た事もないスズラン。急に知らない土地の、しかも一生宿泊する事など無いであろう格式ある国営の宿に……。不安な気持ちが更に増進する。
そんなスズランの気持ちを見透かしたのか、ライアはまた冗談っぽく肩を竦めて仄めかす。
「お前に無理させたら俺がマスターに怒られる」
「っでも!」