僕らの出会いは別れのはじまり

交差する想い


花奈にはもちろん言えてない。

今の気持ちにあまり自信がない。

花奈が好きになったから
私も好きになったのかもしれない。

よく漫画では

『友達に言ったら気まずくなる...』

みたいな感覚で表現している人がいるが、

私はそうではない。

好きな人が同じとゆうことに悪いイメージは全然ない。

仕方がないことだと昔から思っている。

花奈が好きだから、中途半端な気持ちの自信のまま

花奈に伝えてしまってはいけないし、どうしようかと

最近ずっと考えている。

勇人にはLINEをしている。
その内容は花奈が聞いたらいい思いはしないような内容。

でも確かなのは、

勇人は私のことが好きではない。

それはLINEをしてたら
わかってくる。

でも心のどこかで、

❪花奈のことは好きにならないだろう❫

そう思っていた。

勇人とのLINEが楽しくてたまらない。

花奈からの相談も聞く。

グズだなー、私。

そんなことを思いながら日々過ごしていた。

私は苦しくなり中途半端な気持ちのまま花奈に

「なあ、うち勇人のこと好きかもしれん。
このことなお姉ちゃんに相談してみたら、

それ好きじゃなくて思い込みやろ

って言われて好きじゃなかったやっぱり!」

と言うと、

「いや、思ってた。ふるちゃん勇人くんのこと好きそうやなっ!って。でもいいの?後悔したら遅いで!」

と花奈は花奈らしい返事をしてくれた。

「ほんとに、好きじゃなかった!」

私はそう答えた。

ほんとは、お姉ちゃんに相談なんかしていない。

これは逃げたのかもしれない
でも、もういいんじゃないかとどこかで思ってしまった。


ある日 勇人から突然LINEで

「俺、花奈のこと好きやと思う」

この言葉を見たとき

(あぁー、また終わったなーうち。ふぅー。あほやったな)

数秒落ち込むと、なぜかスッキリした。

どうにかこうにか、花奈と勇人は付き合った。

私は普通に祝福の感情があった。

あれは私にとって正しい選択だった。

< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop