星降る丘でキミを憶う

そこには昨日みたいにひらひらと手を振って嬉しそうに笑顔を浮かべる君がいると思った。

だけどそこにいたのは何を思ってるのか分からない、表情のない顔で天井を見上げる君で。

それは無性に俺を不安にさせた。

「シヅキ?」

だから名前を呼んでみたんだ。

「なあに?眠れないの?」

そう言った君は俺の見てきた君で、それを見たらなんだかとても心が落ち着いて。

だから俺はあっという間に眠りへと落ちていった。
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