星降る丘でキミを憶う
第六章〜憶〜(love you)

※※※

しばらくの間、俺はそこから動けなかった。

シヅキが居たその場所でうずくまったまま、それこそ涙が枯れるまで泣いた。

言いたかった。

シヅキが好きだって。

大好きだって。

俺も伝えたかった。

笑いたかった。

シヅキがそれを望むなら笑顔で送り出したかった。

シヅキが「大丈夫」だと「できる」と、そう言ってくれたのに。

俺は笑えなかった。
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