そのキスで、覚えさせて
そんな藤井さんの様子にどきりとした。
あたしが生粋の碧ファンであることを、藤井さんは知っている。
まさか……
まさか、碧がいるの!?
一気に鼓動が速くなった。
顔が紅くなる。
今日のあたしは普段着に、薄化粧。
こんなあたしを見て、碧は幻滅するかもしれない。
いや、相手にしてくれないかもしれない。
だって、藤井さんは優しくて気さくだけど……
碧は違うかもしれないから。
いや、きっと違うから。