そのキスで、覚えさせて
こんな中、ふと思った。
少し前に買った、ブレスレット。
男女兼用で、遥希とお揃いにしようかな、なんて悩んだ。
だけど、きっと遥希はお揃いなんて嫌だろうなんて思って、自分用にだけ買ってしまったのだ。
そんなブレスレットを、今日は付けていた。
それを外し、おもむろに遥希に突き出す。
「……はぁ?」
遥希は怪訝な顔をしていて。
「お前、時々訳分かんねぇ行動するよな」
あたしに言う。
そんないつも通りの遥希を睨み、あたしは言った。
「お守りだと思って」
「は?」
「これを、あたしだと思って?」