そのキスで、覚えさせて
そんなあたしの心配なんて、遥希は分かっていなくて。




「確かに今は忙しいけど、もうすぐドラマが終わるから。

そうしたら、少し時間も取れるから」




なんて、嬉しいことを教えてくれた。




デートをしたいなんて贅沢を言ってしまったけど、こうやって遥希に会えるだけでも幸せだと思った。

その顔を見るとホッとして、胸がぎゅーっとするんだ。



だから、



「無理にとは言わないよ?」



遥希に言うと、



「確かに、外出出来ないのは辛いよな」



彼は答える。




「この先結婚して、子供が出来たら外出の頻度は増えるだろ?」



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