【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「校庭で活発に駆け回っている夏海先輩は、僕の知っている夏海先輩ではなかったから。教えて欲しいです。変わった理由を」
「もちろん」
サッカー、どれだけの人に見られていたのかな。まさか、春真くんにも見られていたとは。
あれから毎日のようにサッカーしてりゃ、見られて当然だよね。
「私、実はね。女性らしくするってのが苦手。昔から男子とばかり遊んでたんだ。でも、親友の男子に嫌われちゃったことがあって。それから、ずっと女子らしくすることにこだわって……苦戦して」
話し始めると、春真くんは黙って聞いてくれていた。
それが話しやすくて、スラスラと次の言葉が出てくる。