【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「雪乃が生徒会長のことが好きなら、なにか解決策がないかって……」
雪乃は暴力を嫌っている。好きで殴られているわけじゃない。
普通ならそのまま会わなければ済む話。
でも逃げなかったのは生徒会長が優しいから。時々見せる優しさに惚れていたんだ。
洗脳に近い愛情に惑わされていただけ。
それに好きだからというだけじゃない。何か離れられない理由が他にもあるはず。
「とにかく、雪乃のことを話して。否定なんてしないから。味方になるから」
「……わかった」
雪乃の決意。
私の決意。
雪乃の目に宿る光が、やっと強く輝いた。そんな気がして嬉しくなる。