【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「だってそうでしょ? わたしがちゃんとした証言していたら、不破さんは今も――」
「やめろ、やめろ! あんたは自分のことで精一杯だったんだろ。悪いのはあんたじゃない。冬弥のヤロウだ」
「だから、ちゃんと証言してきた」
「は?」
「さっき学校で、本当のことを言ってきた。今更って感じで先生に言われちゃった。で、落ち込んでるところに不破さんを見つけてラーメン屋に入ったの」
2人はまだ揉めてる。
悪いのは自分だと言う雪乃。辞めたことを後悔してないと言う秋。
「ねえ、疑問あるんだけど。秋はこの辺りに住んでるの?」
「いや」
私の質問に平然と秋が答える。
「学校に用があったの?」
「……いや」
みるみる秋の顔が赤くなっていって、訳がわからない。