【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「だってそうでしょ? わたしがちゃんとした証言していたら、不破さんは今も――」


「やめろ、やめろ! あんたは自分のことで精一杯だったんだろ。悪いのはあんたじゃない。冬弥のヤロウだ」


「だから、ちゃんと証言してきた」


「は?」


「さっき学校で、本当のことを言ってきた。今更って感じで先生に言われちゃった。で、落ち込んでるところに不破さんを見つけてラーメン屋に入ったの」




 2人はまだ揉めてる。
 悪いのは自分だと言う雪乃。辞めたことを後悔してないと言う秋。




「ねえ、疑問あるんだけど。秋はこの辺りに住んでるの?」


「いや」




 私の質問に平然と秋が答える。




「学校に用があったの?」


「……いや」




 みるみる秋の顔が赤くなっていって、訳がわからない。

< 216 / 327 >

この作品をシェア

pagetop