【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「秋?」


「夏海の恋愛対象になりたくて、黒髪にして、授業にも出てたんだ。未練があったわけじゃねぇけど……真面目なオレを夏海に見て欲しくて……」




 これは所謂、遠回しに告白されているんだろうか。
 雪乃の冷たい目が秋に突き刺さっている。



 デリカシーがないというか、こんな時によくそういう話が出来る。
 秋には集団生活の勉強が必要みたい。




「未練タラタラじゃない」




 言って、雪乃が秋を睨みつける。




「未練とかじゃねぇよ」


「夏海が好きで、約束守れなかったことが悔しいんでしょ?」


「ぐ……」


「お生憎様。夏海には好きな人がいるんだから、そっとしといてよ」


「は!? 誰だ、それは!!」

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