【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
私はなぜか疾風を突き飛ばし、イタズラを見つかった子供のように勢い良く立ち上がって背筋を伸ばしていた。
「あー。悪い、俺1人で盛り上がっちまった」
「別に、構いませんけど」
「明らかに怒ってるよな?」
「軽蔑してるだけです」
「もっとひでぇ」
頭が痛い。
よく考えて。
ここ、疾風の家なんだよね。疾風の家のリビングなのは間違いない。
「あ……あ……」
どうして、どうして?
春真くんが、ここに! いるんですか!?
「ほら、混乱させちまっただろ」
「元はと言えば、疾風さんが……」
「夏海が来るなんて予想外だったからな」
「疾風さんがいきなり抱きしめるから」
「わかった、わかってる! 俺のせいだよ。とにかく、説明してやってくれ!」