【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


 すごく申し訳なくて、久しぶりすぎて、何を考えているかわからなくて、あの日のキスのこともあって、春真くんを直視出来なくて困る。




「じゃあ頼んだわ、春真」


「あ、疾風……っ」


「夏海言ってただろ? 最初に、好きなひ――」


「だあぁぁぁ!!」




 私は急いで春真くんの手を引っ張っていた。




「行こう!」


「あ。夏海先輩!?」


「アイス食べたいから」


「え、え?」




 これ以上ここにいたら、疾風に全てバラされる。
 それに、今ここに春真くんがいた謎が気になりすぎて。




「全部、話してくれる?」


「もちろんです」




 私はやっとその顔が見られた。



 久しぶりに見た彼の表情。
 どこか大人びていて、鼓動が速くなるほどにカッコイイって思った。

< 252 / 327 >

この作品をシェア

pagetop