【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「だってさ、自分でわかってんだもん。克服しなきゃならねぇってことはわかってんだよ。それでも出来ねぇから、悩んでトラウマになってんだろ?」
「う……」
確かにそうだ。蛍兄の言っていることは間違っていない。
「必死で治したって上手くいかねぇし、タイミングかな。それまで見守ってくれって思うけど……あれ?」
やってしまった。
私ってば、なんてことをしてしまったんだろう。
「おい? 夏海?」
夏休みが終わる。
気分が落ち込んでいるのは、学校に行きたくないからだと思い込む。
春真くんに会ったら、どんな顔をしたらいいんだろう。
とにかく謝らなきゃ。
いつ? どうやって? 多分、私を避けるだろう春真くんをどうやって捕まえるの?
そんなことばかり考えていた。