【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


 ガシッと雪乃の肩を持つモジャ。
 なんだろう、この期待の違い。




「夏海が一緒なら、ね」


「おれ、頑張るわ」


「ねえ、2人が仲良いのはわかるけど。もう少し期待してもらわないと、私やる気出ない」




 そんなことを言えば、モジャは私に向き直る。




「期待してる」


「ウザ」




 色々あって、色々考えて、人を傷つけたり傷つけられたり、予想以上に大変な毎日の中で。



 本当にちょっとしたきっかけが私を変えた。



 多分、モジャがいなかったら……私はまだ立ち止まったままだった。



 だから、恩返しがしたいと思った。



 こんな私でも、誰かの力になれるならやりたいって思ったんだ。




「モジャ、頼りにしてるからね」


「お前もな、周防夏海」


「絶対に生徒会長になるよ」




 私は、改めてモジャに伝えた。

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