【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?

「ウチの生徒会、会長は男子。副会長が女子ってのは知ってるよな?」


「知ってますよ」


「じゃあ……」


「先生、言いましたよね。古臭い伝統を変えたいって。不良だ真面目だ、男だ女だって分けるのやめたいって」


「あー。確かに言った」


「だったら、頭でっかちの教師陣を説得してくれませんか?」


「本気、か? 間違いじゃなく?」


「本気ですよ」




 今出来る1番の笑顔で返す。
 モジャは困惑、といった感じで頭を掻いた。




「たまには先生らしい仕事してみたらどうですか?」


「おれ、結構教師してると思うけどな」


「自分だけの評価じゃ駄目なんですよ」


「お前、厳しいな」




 その時、後ろから雪乃が現れた。




「お疲れ、モジャ」


「おお、雪乃か」




 生徒会やっているからか、2人は仲がいい様子。




「夏海のこと聞いたよ。ねえ、生徒会の立候補者いないんでしょ?」


「頭が痛いな」


「モジャが頑張ってくれるなら、わたし考えてもいいよ」


「本当か、雪乃!!」
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