【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?




 だから、気持ちのすれ違いが亀裂を生んだのだと思う。



 私は何も間違っていない。
 私の何が嫌いになったのかをきいた時に、人生で初めてキレた。




『女と遊ぶなんて、恥ずかしいから』




 男女が一緒に遊ぶのは、恥ずかしいこと。



 それが正しいのだとすれば、私はずっと間違ったことをしていたことになる。



 彼は友達ではない。



 だったら、なんだと言うのだろう。



 友達にすらなれない、男女の壁。ただ友達になりたいと思うだけでは乗り越えられない壁。



 私たちの友情の間には、壁なんて存在しないと思っていた。それを信じていたからこそ、事実を受け入れられなくて。


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