Call my name !! 【短編】
次の水槽に移動する間、並んで歩いていたケイタが急に、私のことを軽く抱き寄せるよう背中に手を添えた。

「え、なに?」

「危ない」

後ろを振り返ると小学生の男の子が二人、じゃれ合いながら私達の横を通り過ぎていった。


さっきまでケイタのことを子供みたいって思っていたのに、少しだけどきっとしてしまう。

無意識なのかもしれないけど、今のはすごく男っぽかった。身体が近くに来た瞬間に、ケイタの喉仏が目の前にあった。


私は思い切ってケイタの手を握ってみる。多分、このタイミングを逃せばもうその手を握ることはできないだろう。


彼は何も言わずに私の手を握り返してくれた。

ケイタの手は汗ばんでいて、少し笑いそうになってしまった。

もしかしてこいつも緊張してるのか?ああ、そう思ったらなんだかかわいいわ。

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