ゆるゆる学校生活
気を取り直し、手を繋いで智也先輩についていく。



「どこ行くんですか?」



「んー、とりあえずカフェにでも行くか」



要するにあれですね。



「無計画ってことですね」



「……さ、早く行くぞー」



何かを誤魔化すように更に強い力で私を引っ張っていく智也先輩。


ま、たまにはこういうのもありだよね。


って思ってたけどやっぱなし。



「智也先輩の言うカフェって楽器屋さんなんですね。覚えておきます」



「いやいや違うから。ちょっと買いたいものがあったの思い出した」



そう言って手を繋いだまま中に入ろうとしたから無理矢理解いた。


不満気な顔をしてたけどそれ以上は何も言わず、一切の迷い無くあるコーナーに向かった。

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