シトラス。

「そっ、そうですか、すみません…」






怯えたような声で返された。







そんな言い方されたら、私が悪いみたいじゃない!






まるで小動物みたいな男子だ。






「そっ、その……どうした…んですか?」






ボソボソと喋り、私の足を指さした。






「あー、これね。捻っちゃったんだ…」






恥ずかしさがまた襲ってきて、顔が赤くなるのを必死でこらえる。







さっきからそのモサ男とは1回も目が合わない。






コミュ障怖し。







しばらく沈黙してると、保健室のドアが開いた。







「ごめんなさいねぇ!!ちょっと急な用事が入っちゃって…!!」







保健のおばちゃん先生独特の、早口で高い声。






とても急いでいるようだった。







今日も髪はきっちり束ねられている。
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