シトラス。
十字路を佐々木くんは右に曲がって行った。




「じゃあ、明日から作戦決行だから!!覚悟しといてね!!」




と私が佐々木くんの背中に呼びかけると、ビクッと振り向いて、





「わっ、分かりましたよ…」



と少し迷惑そうに眉をひそめて、そそくさと帰っていった。




「作戦って、何??」





香織が不思議そうに首をかしげた。





「ふっふっふっ、ナイショー!!」





「えぇ!wおしえてよぉ〜」



「だーめ!」





もう!と香織はそれ以上聞いてこなかった。




私はこの時、何故教えなかったのか、教えたくなかったのか、分からなかった。







何故か、秘密にしていたかった。
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