【B】眠らない街で愛を囁いて


エスカレーターで再び1階へと降りると、いつものようにアッパーフロアへと続く専用エレベータに乗り込んで
エレベータの中でIDカードを翳して設定すると、一人きりのエレベーターをいいことに、
壁にもたれかかって、彼女のことを脳裏に浮かべては、心が弾んでいくのを感じていた。




探していた少女が俺のテリトリーに存在するのだと確認出来たこの日、
俺は久しぶりに、嬉しいという感情を思い出した。



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