誰にも言えない秘密の結婚
「こんにちは!」
事務所のドアを開けると、みんなが一斉に私を見る。
「明ちゃん、いらっしゃい!」
「明〜!夏〜!会いたかったよ〜!」
拓海さんが私の側に来て、夏を抱っこ紐から離して抱っこする。
頬っぺたをスリスリして、自分のデスクに連れて行った。
そんな拓海さんが可笑しくて、ついつい笑ってしまう。
「吉田、いらっしゃい」
「お疲れ〜」
「いらっしゃい」
「うっす!」
他のみんなは挨拶をしてくれるようになった。
最初はビックリしたけど、それが凄く嬉しかった。
笑いながら雑談することはないけど、でもこれから徐々に出来るようになれたらいいな。
「お菓子、買って来たので、みなさんでどうぞ?」
「いつも悪いねぇ」
「いえ」
社長に仕事の資料を渡し、事務所で少しだけ仕事をする。
その間、夏はベビーチェアに座って1人遊び。