誰にも言えない秘密の結婚



拓海さんが後ろからギュッと抱きしめてくる。



「怒った?」



私は首を左右に振った。


ドクン、ドクン、と、激しく鳴る胸。



「ゴメンね、でも明をビックリさせたかったんだ……」


「うん。ビックリした」


「嬉しい?」


「うん。嬉しいよ」


「良かった」



拓海さんはそう言って、身体を反転させる。


向かい合うようになった私たち。


恥ずかしくて顔が上げられない。



「明?こっち見て?」



拓海さんの言葉に顔を上げる。


けど、やっぱり恥ずかしくて目を合わせることが出来ない。


拓海さんの顔が近付いてくる……。


私の唇に拓海さんの唇が重なった。



「…………んん」



深い深い大人なキス……。


息が出来なくて、頭がボーとして、まるで夢の中にいるような……。



「…………んっ」



拓海さんの唇が離れた。



「これ以上、明の可愛い声聞いちゃったら我慢できなくなっちゃう」


「あ、いや……」


「お楽しみは、あとでね」



拓海さんはそう言って、私の頭をポンポンとした。




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