誰にも言えない秘密の結婚




「明、綺麗だぞ」



隣にいるお父さん。


そう言ってくれたお父さんはすでに泣き顔だった。



「お父さん、もう泣いてるの?」


「だって……お前……」



グズグズ鼻を鳴らしながら泣くお父さん。


こっちまで泣きそうになるけど我慢。


今日は泣かないって決めたから。



「お父さん、ありがとうね……」


「お、おぅ……」



そして……。


チャペルの扉が開かれた。


バージンロードの両側には、会社のみんなと、夏を抱いたお母さん。


そして、祭壇の手前には私の愛する人が待ってる。


一礼をして、ゆっくり、ゆっくりとバージンロードをお父さんと歩き、愛する人の元へ向かった。




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