誰にも言えない秘密の結婚



結婚式が終わり、チャペルの外に出る。


そこにあったのは、みんなの笑顔。


社長も後藤さん、坂上さん、有本さん、西山さん。


それからお父さんとお母さん、夏も。


私と拓海さんはお互い顔を見合わせて笑い合った。



「吉田!ブーケ投げて!」



西山さんがそう叫ぶ。



「吉田!こっちに投げて!」



そう言ったのは有本さん。



「ちょっと!あんた、もう結婚してるでしょ?」


「だってブーケ欲しいんだもん」



そんな会話に、みんなが更に笑顔になる。


私は後ろを向いて、拓海さんに身体を支えてもらって、思いっきりブーケを投げた。


青空に舞うブーケ。


ブーケが落ちたところは、有本さんの元でも西山さんの元でもく、お母さんが抱いていた夏のところだった。




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