青空の約束 ~先輩と私の初恋~




それから数日後、四階のあの部屋では


「何でわかんないの?本当にバカ?」


「高校の数学は難しすぎて…」


「これ中学で習うんだけど」


すっかり元気になった先輩が私のテスト勉強を手伝ってくれてるんだけど…


「この方程式も知らないの?マジで今まで何学んできたわけ?」


いつもより毒舌でスパルタな先輩に、私の頭が悪すぎて全然次の問題に進めないという問題が只今発生中です。


「怒ってます…?」


「怒ってない。だから怒る前に早く問題解いて。ほら、次はここっ」


先輩は問題を一つ一つ丁寧に教えてくれる。この時間が無駄にならないように、その気持ちに答えようと必死なのに…


「この数字をここに当てはめてみて。xは3だからyは…」


いくら勉強とはいえ、隣に座ってるだけなのにこんなに距離が近いなんて集中できるはずがない。


そしてたまに触れる私の右手と先輩の左手。

問題を解いてるときに不意に当たってしまう先輩の腕に一瞬ドキッとしてしまうんだ。



私はいつからこんなにドキドキし始めたんだろう…



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