【完】はやくおいでよ、琉磨くん
……
【Haruka Side】


「春日ー!」



研究室にで実験の準備をしていると
先輩があたしを呼ぶ。



「冬也(トウヤ)先輩」


「いい加減但野連れてこい!」



冬也先輩があたしの背中を叩く。



「いったぁー。冬也先輩が行けばいいじゃやいですか」


「あいつ何考えてるかわかんねーもん。お前幼馴染なんだから俺より分かるだろ」


「わかりました。探してきます」



あたしは席から立ち上がる。



「なんであいつはそんなサボるんだろーな」


「なんででしょうね」



あたしはそれだけ言って研究室から出る。



「なんであたしが…」



そんなことを思っても断ることのできないこの性格。


多分もう嫌われてるのに。

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