純情オレンジ




「あ、凛花おはよー」



(朝一番に会って挨拶した後に謝る…一番自然でいいかもしれない…)



「…?おーい」



(あ!そうだった。長本さんバスケ部だから朝練あるし、終わるのもホームルーム始まる5分前ぐらいだしなー…)



「凛花ー…」



(やっぱり朝は無理かもしれない…昼休み…もダメだよねー…うーん…)



「凛花!!」



「うああっ!?何っ!?」



耳元で大声で聞こえてきたのは聞き慣れた声の主だった



「な、なんだいつちゃんか…びっくりした…」



「なんだじゃないよ!さっきからずっと呼んでるのに反応してくれないんだもん」



「え?そうだったの?」



「うん!」



色々考えすぎて聞こえなかった




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