純情オレンジ




何も言えず俯いていると



「じゃあ、決めた。私はこのことについては何も協力しない!」



「え…?」



予想外の言葉に少し反応した



「その代わり、ちゃんと凛花一人でみかんと向き合って解決することだよ!絶対に仲直りできるって信じてるから!わかった?」



首なんて振れず、コクコクと頷いた



「それでよし!じゃ、私もう教室に戻るねー!」



「うん。あ、絵理香ちゃん!」



教室を出ようとする彼女を呼び止める




「その…相談に乗ってくれてありがとう…。私、がんばるね」



精一杯の笑顔で言うと



なんの間もなく抱きつかれた




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