純情オレンジ
「え、どうしても私じゃないとダメですか?」
「えぇ。このクラスで一番長本さんと家が近いのは藍澤さんだし、あなた達仲良いからちょうどいいと思ったんだけど…」
本当にバッドタイミングかもしれない
でも私は常に頼まれたら断れないタイプだ
「…わ、わかりました。届けに行きます…」
「本当?助かるわ。じゃあこれ、よろしくね」
渡された手紙を見つめ、ついため息が出そうになった
今からみかんちゃんの家に…少し後ろめたいけど
それでも行くしかない