純情オレンジ





私はこれ以上ない焦りを覚え、探しに部屋を出ようと思った時



ガチャッとドアの開く音が聞こえた



「…あ、凛花起きた?」



案の定みかんちゃんだった



さっきよりも元気そうな彼女を見て少し安心した



それに風邪声もだいぶ治っているようだ



「うん。あ、ごめん…勝手に眠っちゃってて…」



「いや全然いいよ。むしろ看病してくれたんだし、私が礼を言う方だよ」



「お礼だなんて…そんな。当たり前のことをしただけだし…」



「ううん。あの時来てくれたのが凛花で良かったって思ってるよ。…ほんとにありがとう」



いつもの笑顔が私に向けられ、とてつもなく嬉しくなった




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