純情オレンジ

「…ごめんなさい」



「なんで藍澤さんが謝るの？元はと言えば私が悪かったんだから……もっと早く気付けなくて、ほんと…ごめん」



長本さんが謝ることでもないのに



でもやっぱり…



「…ふ、ふえぇっ…」



「え！？ちょ、藍澤さん！？」



申し訳なくて……嬉しすぎて泣いてしまう



「えっとー…よーしよし…？」



「うぅ……」



撫でられている手はなんだか温かく感じた




…今、この出来事で私はある感情に気付いた





長本さんが好き




私のことでここまでやってくれる長本さんが大好き




きっとこれは……恋愛感情に近い何かなんだろう