純情オレンジ




「…っ!……ごめん…」



「謝る相手間違ってるよ?」



「……藍澤さん……ごめんなさい…」



藤原さんが言った後、後ろにいた三人も次々と謝り



教室を追い出されるように出て行った




静まり返る教室



「な、長本さん…」



「………はー…良かった〜!」



え?



さっきの雰囲気はどこに行ったのか



長本さんは凄く安心したような表情だった



「藍澤さんに何かあるかもって思って、部活中に駆け出しておいて正解だったよ」



えー!?



「それ大丈夫なの…?」



「大丈夫大丈夫。藍澤さんのこと守れたんだし」



私の為に部活を放っておくなんて…




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